医療費控除 2017

医療費控除は多くの方に該当する可能性のある税制控除です。

折しも確定申告の時期。

少し医療費控除についておさらいしておきましょう。

まず、医療費控除は「自己または自己と生計を一にするその他の親族のために医療費を支払った場合には、一定の金額の所得控除を受けることができる」とされています。

所得控除が受けられればその分所得が減りますので税金が安くなるわけですね。

具体的にはサラリーマンは税金をあらかじめ天引きされているので確定申告すると払い過ぎの税金が戻ってくるということですね。

医療費控除

確定申告しないと還付金を受けられる権利があるのに、それを行使しないということになります。

もったいないですね・・・(^_^;)

また、自営業の方や年金生活者は年に一度所得を確定申告で行いますね。

その時に一緒に医療費控除を申告します。

申告の仕方

申告は税務署に行きますが、その時に、確定申告書と一緒に医療費を払ったという証拠になる領収証とかレシートを集めて計算して添付します。

また医療費の計算で注意したいのが、保険会社からもらった給付金は医療控除から差し引くことが必要になります。

あと領収証をたくさんもらったからと言ってどれもが所得控除の対象になるわけではありません。

たとえば、

・インフルエンザの予防接種代金はNG。

・不妊治療にかかったお金は対象

・はり、マッサージは資格のある医師、指圧師による治療目的の施術はOK。

・健康診断、人間ドックはNG。

・検査で病気が見つかれば検査費用もOK。

以上のように治療目的で支払った医療費が控除になるのが目安になりますね。

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セルフメディケーション税制

さて今年は平成29年度(2017年)ですが、今年から医療費控除の枠が広がりました。

医療費控除はいつから計算しますかというと毎年1月1日から12月31日までに使った医療費を翌年の2月から3月の間に申告します。

なので今年(2017年の医療費=平成29年1月1日~12月31日)からもう新しい医療費控除制度が始まっているわけです。

そして今年の医療費を元に来年確定申告します。

なので今から医療費の領収証を保管しておく必要があるんですね。

さて新しい医療費控除の件です。

新しい医療制度はセルフメディケーションという新しい考え方が控除に反映されるようになります。

このセルフメディケーションというのは、簡単にいえば、自分の健康は自分でしっかり管理しようって言う考え方。

この考え方の背景には、増え続ける医療費の問題があります。

高齢化が進む中でどんどん医療費が増え、ついに2015年には過去最高の概算医療費になったといいます。

現実に今、75歳以上では4人に1人もの方が7種類もの薬を処方されています。

中でも医療機関から処方される医薬品費がどんどん増えています。

よく残薬の話がありますが、毎日7種類以上もの薬を飲めば、飲み残しなどもありうるでしょうね。

で、この飲み残しの薬を残薬って言うんですね。

飲み残しても異変がなかったら、最初から処方しなきゃいいのにと思いますが、実際に残薬の発生原因にはこんなことがあるとされています。

①飲み忘れ
②症状がよくなったので飲まなくなった
③薬が多すぎる

そしてこの残薬はなんとももったいない。

患者さん一人ひとりのところに行って残薬回収してそれを再利用して・・・んなことできるかーい。

なので、セルフメディケーションという考え方が導入されたのです。

期間は2018年~2021年の時限立法。

この間は、ざっくりいうとスイッチOTC医薬品の購入費用が所得控除の対象になること。

スイッチOTC医薬品というのは、本来医師の処方が必要な医療用の薬から転用された特定の有効成分を含む市販薬のことを言います。

当然スイッチOTC医薬品は健康保険が効かない市販薬なので、処方薬と同じ効能があるのであれば、健保にとっては負担が軽くなっていいですよね。

で、具体的にセルフメディケーション税制の条件ですが、

①所得税や住民税を納めていること
②OTC医薬品の年間購入額(本人+扶養家族合計)が12000円を超えていること
③日頃から健康の維持増進・疾病予防のための健康診断を受けていること

などがまず前提の条件になります。

ではいったいどんな薬たちが対象になるのでしょうか?

PDFから抜き出してみますと、いつも買ってる市販薬がずらり。

・ハイシー
・アクテージ
・タケダ漢方胃腸薬
・アリナミン
・ベンザシリーズ
・ニコレット
・ビオフェルミン
・ボラギノール
・マイティア

などなど多数。

⇒PDFはこちら

ただしあんまり意固地になって素人判断も問題なので、然るべき時に医師の診断を受けることも大事ですよ。